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第17回土木工事雑学講座

皆さんこんにちは!

有限会社第二赤松建設、更新担当の中西です。

 

~“平たく、強く、長くもつ”~

舗装工事の価値は、走り心地・静粛性・排水性・耐久の4点で決まります。
そして仕上がりの良し悪しは、段取り(前)→施工(中)→品質管理(後)の連携でほぼ決まります。
本記事では、アスファルト舗装を中心に現場でそのまま使える型
をまとめました。


1|舗装の“層構成”を理解する

  • 路床:地盤そのもの。支持力が足りなければ改良(土質・含水調整)。

  • 路盤:上層・下層路盤。砕石や再生材で荷重を面で受ける基礎

  • 基層:アスファルトの骨格。わだち疲労ひびの抵抗を担う。

  • 表層:走行面。平坦性・排水・摩擦で体感品質を決める。

迷ったら「下から固める」が正解。上だけ直しても長持ちしません。


2|着工前“段取り”5点セット

  1. 既設調査:ひび割れ・わだち深・陥没・排水不良のマッピング。

  2. 排水計画:横断勾配の確保(目安1〜2%)/集水桝・側溝の通水確認。

  3. 厚さ・材料設計:交通量・用途(工場/駐車場/生活道路)で層厚を決定。

  4. 交通規制計画:片側交互・通行止・夜間。動線図を掲示して近隣説明。

  5. 施工順序:プライム→路盤→タック→基層→表層。合材到着時刻まで逆算。


3|アスファルト“敷き・転圧”の勝ちパターン ♨️

  • 温度管理:荷下ろし→敷均し→初転→二次→仕上げまで温度の落ち幅を意識。

  • つなぎ目(ジョイント)ホットジョイント優先。コールド時は端部カット&加熱。

  • タックコートムラ・飛散なしが鉄則。薄く均一に。

  • 転圧:初転(スチール)→二次(タイヤ)→仕上げ(スチール)。

  • エッジ管理:端部の締固め不足は破断の原因。ローラー“はみ出し転圧”で縁を締める。

仕上がりの悪手

  • ローラーの停車跡/波打ち/ジョイントの段差/タックの飛散。
    → 原因は温度・速度・回数の管理不足に集約されます。


4|“平坦・厚さ・密度”を数で守る

  • 平坦性:3m定規の“スキマ”で確認、特に横断勾配が変わる箇所。

  • 厚さ:基・表層は要所で試験切取りor測定ピンでチェック。

  • 密度:ローラーパスと温度履歴を残し、再現可能な締固めに。

  • 写真台帳:下地・タック・敷均し・転圧・完了を同一視点で記録。


5|バリアフリー&安全ディテール

  • 段差:既設との取り合いはなだらかに。

  • 側溝・桝:高さ合わせは縁切り→周囲の再転圧で沈下を防止。

  • 視認性:夜間は反射チョーク・LEDバルーンで作業帯を明確に。


6|“良い舗装”の見分け方

  • ツヤムラが少ない/ローラーの縦筋が残らない

  • ジョイントが見えないくらい自然

  • 雨の日に水たまりが偏在しない(排水が生きている)


7|1日のタイムライン(例)⏱️

  • 08:00 交通規制・着工→路盤整形

  • 10:00 タック→基層敷き込み→転圧

  • 13:30 表層敷き込み→転圧→仕上げ

  • 16:00 清掃・規制解除・最終チェック→撤収


まとめ ✨

舗装は計画7割・施工2割・記録1割
排水・温度・転圧の型を守れば、現場は安定します。
「わだちが早い」「雨後に水が残る」——原因特定から最適工法まで、私たちが写真台帳付きでご提案します。️

 

 

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